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【強い意志を持つ少女から目が離せない!最強のエンタメ小説】成瀬は信じた道をいく

mocoママ
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こんにちは!mocoママです。
待望の続編『成瀬は信じた道をいく』のレビューをしていきます!

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【どんな本?】

圧巻のデビュー作「成瀬は天下を取りにいく」は2024年3月現在「本屋大賞にノミネート」されている作品です。私が2023年に読んだ本の中で最もインパクトがあり、ぜひ大賞を獲得してほしいと思い、応援しています!

今回ご紹介する「成瀬は信じた道をいく」は、その続編となり、主人公成瀬あかりが高校三年生から大学受験を経て京都大学の学生になった姿を描いています。成瀬ワールドを満喫するためには、「成瀬は天下を取りにいく」を先に読むことを個人的にはオススメします。

この記事を書いた人

【moco(もこ)】

●9歳差姉弟をもつ、2児の母
●本を読まなかった子供時代から一変!こどもへの読み聞かせをきかっけに、読書にハマる
●絵本の世界観を実生活とリンクさせる子育て実践中
●詳しいプロフィールはこちら

あらすじ

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。

個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!

新潮社ホームページより引用

【成瀬のココがすごい!】

成瀬のココがすごい!

①自分を持っている
②やっぱり地元愛が強い

①自分を持っている

成瀬あかりの魅力はやっぱり「自分を持っている」「強さ」だと思います。本作品は短編連作という形式で、5人の登場人物の視点から、あらゆる角度で成瀬あかりの強さについて描かれています。

独特の言葉遣い、周りに流されず自分の信念に従う、思いついたら即行動、誰にも思いつかないような変なこと…。挙げればキリがないほどの勢いと行動力で、周囲を圧倒します。自分にないものばかりなので、憧れや目標を通り越して、完全に別次元の存在だと感じました。

しかも、突拍子もない行動に目がテン、ぷぷっと笑ってしまうような内容が多いので、電車内など周囲の状況に注意して読んでください。私は成瀬ではないので、笑っている姿を見られるのは恥ずかしいです(笑)

ネタバレになるので、詳細を語ることができないのが残念ですが、公式サイトで試し読みができるので気になる方はそちらを一読ください。

②やっぱり地元愛が強い

私が今回一番気に入ったエピソード【コンビーフはうまい】は、びわ湖大津観光大使に選ばれた成瀬あかりが、びわ湖大津を世界に発信していくという内容。「膳所から世界へ!」の次は「大津から世界へ」と、確実に行動範囲を広げていきます!そもそも【コンビーフはうまい】ってタイトル何?って感じですよね。このキーワードが話の展開を面白くするなんて、巧いなぁと思いました。

【コンビーフはうまい】の視点は、びわ湖大使の相方に選ばれた篠原かれん。篠原かれんは、母・祖母も元観光大使として活躍し、かれん自身も観光大使になるべく育てられました。以前からSNSを駆使して大津をアピールしていますが、親の敷いたレールの「その先」については、目下の悩みです。

一方の成瀬は、金沢での観光大使の仕事に、既に自宅から衣装やたすきをかけてPRしながらの登場。さらには、けん玉パフォーマンスを披露するなど、成瀬のオーラに皆が圧倒されます。成瀬のプロ意識の高さはやがて、かれんにも変化を与え「うちの成瀬ってすごいでしょ」という気分に。自分のことではないのに、自慢したくなるこの気持ち、とてもよくわかります。

本を読み終えるや否や「びわ湖大津観光大使」と検索をしてしまいました。ちゃんと実在しており、小説の表紙の衣装は本物の観光大使と雰囲気がとてもよく似ています。成瀬は完全に観光大使としての役割を果たしており、どれだけの人が私と同じように検索し、興味をもったのだろうと思うと、「成瀬すごいでしょ!」とブログ読者の皆さんにも自慢したい気分になりました☆

【まとめ】

弱い面もありつつ、困難を乗り越えるような小説が多いなか、こんなに「強い」小説を初めて読みました。いままで出会った誰よりも「変な人」で「強い人」です。

将来の夢を聞かれた成瀬が「何になるかより、何をやるかのほうが大事だと思っている」と答えた場面もとても印象的でした。何をやりたいかと考えたら「人を笑顔にしたい」「人の役に立ちたい」など職業とは別の視点が生まれます。アラフォーで主婦の私でも、「自分のやりたいことをやってる」と今の自分に自信を持ちたいと思いました。

また、これだけ大津愛が強いので、作者の宮島未奈さんは滋賀県出身だと思っていたのですが、意外にも静岡の出身で、結婚を機に大津市に移り住んだのだそう。第二の故郷をここまで語れるほどとは、その魅力は計り知れません。

小難しい言い回しもほとんどなく、スラスラ読めます。むしろ一気読み。読書初心者さんにも、これからの将来を考える若者にもぜひオススメしたい一冊です。

mocoママ
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以上、参考にしていただけると幸いです。

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