
(家族のハロウィーンのための連作)
作:小沢健二と日米恐怖学会
出版社:福音館書店

こんにちは!mocoママです。
きょう、なによむ?

『アイスクリームが溶けてしまう前に(家族のハロウィーンのための連作)』が読みたい!
【アイスクリームが溶けてしまう前に】
①ハロウィーンの由来がわかる
昔は、ハロウィーンになると、子供たちは本当にいたずらをした。
しかし、世界恐慌の時に世界がめちゃくちゃになり、こどものいたずらもエスカレートしてしまった。
(なんと、電信柱をノコギリで切り倒したり、路上の車をひっくり返してしまったり!)
そこで、大人たちはハロウィーンを変えることにした。
ハロウィーンを「子どもがいたずらしないでくれたら、大人がお菓子をあげる」ってね。
②とにかく「手作り」の仮装がどれだけ素晴らしいかが伝わる

アメリカでは大人を含め、家族みんなが手作りの仮装を楽しんでいることを初めて知りました。
それも、とってもユニークです。
材料は、ダンボール、テープ、アルミホイル…どこの家庭にもあるような簡単なもの。
材料が揃ったら、鍋をじっくりと煮込むように、お店では売ってないようなアイデア勝負の衣装を考えながら作りこむんだそう。
たとえば…
・自動販売機
・弱くなったスーパーマン
・青トンボの家族
発想がユニークすぎて、この言葉だけでは想像もつかない姿になりそうですよね。
でも、大丈夫。
ちゃんとイラストが盛り込まれています。
更に、訪問された家の人は、何の仮装をしているか、当てるそう。
訪問する方も、される方も双方が楽しめるのがアメリカのハロウィーンの良いところだそうです。
➂作者はなんと、あの人だった!
作者の「小沢健二」さんのお名前、どこかで聞いたことはありませんか。
そう、「ラブリー」や「カローラⅡにのって」が大ヒットしたシンガーソングライターなんです。
作者の名前を見て「同性同名かな。」くらいしか思ってなかったのですが、なんとご本人でした!!!
東大・多彩で有名でしたが、作家活動もされているのは驚きです。
ハイ・スタンダードを始めPizza of Death レコーズの装幀で知られるイラストレーター ダイスケ・ホンゴリアンとミュージシャン 小沢健二、写真家 エリザベス・コール、ファッションディレクター 白山春久という4人の人間、そして不明数の怪物たちで構成される団体。
④タイトルの謎

「アイスクリームが溶けてしまう前に」
このタイトルからは、ハロウィーンに関する本だとは気が付かないはず。
でも、この本の中のとても大事な部分で、タイトルの謎が解ける頃、「次のハロウィーン楽しみ度」が最高潮に達します!!!
10月中旬、本を読み終えた5歳の息子は「ハロウィーンが楽しみだ!」とワクワクが止まらない様子でした。
寝る前に本を読んだのですが、楽しみすぎて30分くらい眠れなかったほどです。
さらに、毎晩この本を読み聞かせに選ぶほどお気に入りになりました。

ハロウィーンはの衣装、ぼくも絶対に作りたい!

この「謎」を知りたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

【対象年齢は何歳くらい?】
童話・読み物に分類されると思うので、小学生中学年くらいから一人読みできそうです。
読み聞かせだと、だいたい20分程かかります。
文字(ふりがなあり)は小さめですが、ほぼ全てのページにかわいいイラストがあります。
イラストはシンプルなのに、インパクトがあり、色を使いすぎず「夜」を引き立てているのもイイです。また、語りかけられる口調が心地が良く、耳に溶け込んでくるのも心地イイです。

私も、この本を読んで小学生の頃に近所のお友達と盛り上がったことを思い出しました。
最近ではめっきり交流が減ってしまったけど、ハロウィーンって近所で仲良くする最高のイベントだったなぁ。
中3の娘もこの本を読んで、懐かしく感じたようです。

以上、参考にしていただけると幸いです。
また、ほかにも本を紹介していきますね!

【moco(もこ)】
●9歳差姉弟をもつ、2児の母
●本を読まなかった子供時代から一変!こどもへの読み聞かせをきかっけに、読書にハマる
●絵本の世界観を実生活とリンクさせる子育て実践中
●詳しいプロフィールはこちら
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