「そろそろ児童書も読みたいな」
「小学生はどんな児童書を読んでいるんだろう?」
こんなお悩みはありませんか?
今回は、小学校1年生の息子がリアルに読んでいる児童書(よみもの)をご紹介します。(1年生の4月~6月)
「読んでいる」と言っても、まだ読み聞かせ。
1年生になり、少しずつ文章を読む速度は上がっていますが、6月現在は連続した文章を自分で読むのは、まだまだしんどいです。
児童書は絵本に比べると絵が少ない分、情景を思い浮かべ、頭の中でイメージする力はだいぶついてきました。
読み聞かせなので、40分~1時間程かかります。
しおりやタイマーなどを活用して、少しずつ読み進めてみてくださいね。
年長の頃から児童書は少しずつ読み始めています。
実際に児童書を手を取って、文字の大きさや、イラストの雰囲気を確認して選んでみてください。
僕は、イラストがないページのある児童書は、まだ苦手だな。
【謎解き・クイズが楽しい本】
変身!なぞときがいっぱい!「おすしかめんサーモン(スペシャル/お話・まんがつめあわせ)」
なぞときやクイズ・変身や戦いが好きな子にオススメ。
普段はゆるーいキャラのスシオですが、ハイパーワサビを頭に塗ると「おすしかめんサーモン」に変身!
頭も体もキレッキレに。
敵と戦い、謎を解きながらピンチを切り抜けるという展開が子どもの心を捉えた作品です。
やはり、変身して「いくらフラーッシュ!」といった技を決めるというのはこどもにとっては憧れの存在、王道ですね。
今回はスペシャルということで、短編2話と四コマまんが、これまでの対決の総集編という構成。
お話は短いながらに、しりとり・めいろ・なぞなぞなどが詰め込まれていました。
四コマ漫画は、小1の息子にはちょっと難しいものもありましが、小ネタ満載、起承転結がしっかりしていて、低学年の子にはぴったりだと思います。
リアル、格闘シーン多め「おしりたんてい(あらたなるかいとう)」
アクション多め、格闘シーンが好きな子にオススメ。
おしりたんていの児童書版の12作目。前作「おしりたんていの こい(発売年月 2020年10月)」から、3年半の時を経て、新作の発売でした。
おしりたんていは、「しつれいこかせていただきます」というキメゼリフで、口と思われる部分(口なの?お尻なの?)からおならを発射して犯人をやっつける、大人気推理小説です。
迷路や探し絵など、クイズの要素も満載、細かい証拠から犯人を推理する展開が、幼児から大人まで楽しめる秘訣です。
いつもはゆるーい作品ですが、本作品はちょっと毛色が違う作品に仕上がっています。
かいとうアカデミーの話が佳境に差し掛かっているためか、全体的にアクション多め、戦闘シーンがリアルに描かれていて、少し怖いなと感じる場面が見受けられました。
対象年齢は幼児よりは、小学生向けになったと思います。
本屋大賞ノミネート作品「放課後ミステリクラブ①金魚の泳ぐプール事件」
児童書で史上初、本屋大賞にノミネートされた本格ミステリー小説。
夜の学校。
プールに放たれた金魚。
だれがなんのために?ミステリー小説好きで探偵に憧れる天馬君を中心とした3人組「ミステリトリオ」が小学校で起きる不可解な事件の謎に迫る。
何気ない出来事にも事件の謎を解くカギが隠されているので、細かい描写も見逃せない。
「ぼくは読者に挑戦する。」
この決めゼリフで、一緒に推理が楽しめますよ。
作者の知念実希人さん初の児童書。普段は殺人事件などが起きる小説も執筆されていますが、このシリーズでは殺人事件は起きません。むしろ、優しさ故の犯行である点に魅力を感じる読者が多いのではないでしょうか。
ふりがなはありますが、全体的に漢字が多めなので、自分で読むなら3年生頃からだと思います。
【自分に問いかけて考える本】
ほんまの気持ちを貯金しよう「ひみつのきもちぎんこう」
自分の行動を見直すきっかけにオススメ。
ジャリーン。
本当の気持ちとは裏腹に、【いじわる】【ふしんせつ】【じぶんかって】な行動を取ってしまうと、黒コインがたまってしまう【きもちつうちょう】。
黒コインが100個貯まると、いい心が消えます。
黒コインを減らすにはどうしたらいいのかな?息子と一緒に考えながら読みました。
主人公ゆうたの涙や汗が溢れる表情に、ハラハラドキドキしました。
黒コインが貯まる具体的な行動が描かれているので、小さな子にもわかりやすいと感じました。文字も大きく読み易い、おとなも考えさせられる作品です。
自分だけ買ってもらえない「どーすんの!?おもちゃゲット大作戦」
「みんなが持ってるから欲しい」気持ちを整理したい親子にオススメ。
「みんな持っている」
「ぼくだけ持っていない」
「よそはよそ、うちはうち」
一度は口にしたり言われたことがあるであろう、このワード。
どこの家庭でもお悩みの問題です。
この気持ち、わかるよ、わかるよ。主人公ケンタ君の言い分が痛いほどに伝わっていました。
このお話の主人公のケンタ君は、本当は持っていないロボを「持っている」と友達に言ってしまいます。
友達とロボで遊ぶことになり、さぁ大変!自分のおこづかいでは足りないし。あの手この手でロボを手に入れようとしますが、なかなかうまくいきません。
「ケンタ君はどうやって解決するんだろう?」とドキドキしながらページをめくりました。
ケンタ君の方法が各家庭でのひとつの解決策となれば良いなと思います。
ぼくはケンタ君のアイデアが心に響いたよ。気に入って何度も読んでもらいました。
言いたいことを言うとすっきりするの!?「アカンやん、ヤカンまん」
カーっとなって言いすぎてしまう子にオススメ。
主人公のしょうた君は、言いたいことがあっても、いつも我慢をしてモヤモヤ。
そこに現れたのは、自分で考えたキャラクターの「ヤカンまん」。顔はヤカンで体はムキムキ。ヤカンまんの淹れる「力こぶ茶」を飲むと、なぜだか勇気が湧いてきて、言いたいことがどんどん言える!
でも、言いたいことをぶちまけたら本当にスッキリするのかなぁ。
私自身、こどもに対して「なんでこんなことするの!?」などと、ついつい言ってしまいがち。
ケンカにならないように、冷静に一度立ち止まって考えたいなと勉強になりました。
【どたばたエンタメ小説】
人気YouTubeが小説になった!「レッツゴー!まいぜんシスターズ(赤ちゃん100日間サバイバル)」
ゲーム・YouTube好きな子にオススメ。
ゲーム「マインクラフト」の実況動画を中心に活動中の2人組YouTuberの「まいぜんシスターズ」がそのまんま小説になりました!
マインクラフトの知識が豊富で、天才的な建築技術を持つ「ぜんいち」と、おとぼけキャラ「マイッキー」のデコボコなコンビが笑いを誘います。
マインクラフトの世界では何でもオッケー、爆弾やマグマ、ゾンビなど、現実とかけ離れた世界で起こる恐怖を、ぜんいちのアイデアで切り抜けるところが醍醐味です。
癖のあるマイッキーのモノマネをして読み聞かせると、こどもは大喜びでした。
イラスト少なめ、文字も小さいですが、親しみのあるキャラクターなので、小説デビューにピッタリの作品だと思います!
「友達が読んでいた」「キャラクター知ってる」というのは、こどもにとってかなり重要になります。周りのお友達が読んでいる本のタイトルを聞いてみるのもオススメです!
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