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【青少年読書感想文全国コンクール】2024課題図書・小学校低学年(1・2年生)の部 レビュー

「課題図書ってどんな内容?」
「課題図書を読むのに、どのくらい時間がかかるの?」

こんなお悩みの方に、課題図書の紹介をしていきたいと思います。
今回ご紹介するのは、青少年読書感想文全国コンクールの2024課題図書・小学校低学年(1・2年生)の部です。コンクールによって、課題図書や形式が異なりますのでご注意ください。

小学校1年生の息子の感想も交えながらレビューしていきます。

この記事を書いた人

【moco(もこ)】

●9歳差姉弟をもつ、2児の母
●本を読まなかった子供時代から一変!こどもへの読み聞かせをきかっけに、読書にハマる
●絵本の世界観を実生活とリンクさせる子育て実践中
●詳しいプロフィールはこちら

【青少年読書感想文全国コンクール】

【本コンクール開催趣旨】

◇子どもや若者が本に親しむ機会をつくり、読書の楽しさ、すばらしさを体験させ、読書の習慣化を図る。

◇より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより引用

夏休みの定番の読書感想文ですが、青少年読書感想文全国コンクールのホームページをご覧になったことはありますか?
実は、ブログ作成に当たって初めてホームページをじっくりと拝見したのですが、かなり必要な情報が掲載されていました。

なかでも、「感想文Q&A」というコーナーでは、課題読書と自由読書の違い、どんな本を読めばいいか、など皆さんが疑問に思う内容がまとめられています。

「子どもが読書にハマるオンライン習い事」で人気のヨンデミーが紹介する課題図書動画も掲載されており、動画を通して課題図書を知りたい方にはそちらもオススメです。

また、過去の入賞者の作品も拝読することができるので、「全く何を書いていいのかわからない」という方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

【課題図書・小学校低学年の部】

読書感想文コンクールの主催者が指定した本を読んで書くのが「課題読書」です。
本の専門家の先生方が、新しく出版されたたくさんの本の中から、年齢に合わせて、多くの感動を得られたり新たな知識を得られたりする本を、フィクション、ノンフィクション、外国作品などから選んだものです。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより引用
タイトル読み聞かせ作者出版社体裁価格
アザラシのアニュー約8分あずみ虫 作童心社41ページ1,650円
ごめんねでてこい約16分ささきみお 作・絵文研出版80ページ1,320円
おちびさんじゃないよ約6分マヤ・マイヤーズ ぶん
ヘウォン・ユン え
まえざわあきえ やく
イマジネイション
・プラス
44ページ1,870円
どうやってできるの?
チョコレート
約6分田村孝介ほか 写真ひさかたチャイルド32ページ1,430円
2024課題図書低学年の部


課題読書…読書感想文コンクールの主催者が指定した本を読んで書く
自由読書…自分で読みたい本を自由に選んで読書感想文を書く

コンクールの対象図書は、課題図書と自由図書の2種類です。そもそも、読書感想文は課題図書から選んで書く決まりはありません。
※私は一人目のこどもが小学生になった時は、課題図書から選んで書くものだと思っていました。

読書感想文は「読書の幅」を広げるチャンスです。ふだん物語や小説をよく読む人は科学の本にチャレンジしたり、スポーツの本をよく読む人は伝記を読んでみたりするのも面白いです。自由読書の規定に関してはホームページの応募要項をご確認ください。

一方、課題図書は選択肢が少なく、それも年齢に合わせて選書されているので、本を読み慣れない子にとっては選びやすくおすすめです。

また、低学年、特に1年生は、まだスラスラと本を読むことができない子もいると思うので、保護者の方が読み聞かせてもいいと思っています。読み慣れていないと、文字を読むことが目的となってしまい、内容がほとんど入ってこなかったりします。
大人にとってはサラッと読める絵本も、こどもにとってはマラソンのように長く感じます。最後まで読み切ることができなければ、感想文を書くことはできません。
ぜひ、おうちの方には必要なサポートをしてあげてほしいと思います。

私は小学校1年生の息子には、読み聞かせをしました。
読み聞かせ時間も載せているので、必要な方は参考にしてくださいね。

成長と自然界の厳しさを教えてくれる絵本「アザラシのアニュー」

ポイント
  • 絵がかわいく親しみやすい(絵本)
  • アラスカ滞在著者による図鑑のように詳しい解説
  • アザラシの成長や自然界の厳しさについて知ることができる
  • 大人の読み聞かせで8分程度

アザラシが産まれてからの成長を描く感動のストーリー絵本。

表紙のイラストはタテゴトアザラシの「アニュー」。
真っ白でふわふわの毛で覆われていますが、生まれたばかりの赤ちゃんは黄色い毛、やがて成長と共に模様が変化することを初めて知りました。

アニューのコロコロと遊ぶ様子、お母さんに寄り添う甘えた姿がとてもかわいく、お母さんが大好きな気持ちがひしひしと伝わっていました。しかし、成長したアニューに待っていたのは、大好きなお母さんとの別れ。
アニューの巣立ちです。

この巣立ちのシーンに、息子は突如大号泣。
お母さんとの別れが辛くて悲しくて、涙が止まりませんでした。

巣立ち後のアニューの様子もしっかりと描かれており、たくましさや自然の厳しさ、生命の力強さが伝わる感動の1冊です。

あとがき以降は、細かい字で書かれていますが、読み込むと地球温暖化の影響や、アザラシの生態についても図鑑のように学ぶことができます。そちらもぜひ、ご覧ください。

【小1息子の感想】

・アニューが真っ白でふわふわでかわいい
・氷の上で眠るのは寒そう
・産まれて10日で泳ぐ練習をするなんて驚いた
・巣立ちのシーンにただただ涙が止まらなかった
・毛の色がどんどん変わる様子が不思議

【選定理由】
北極圏から南下して出産するアザラシの生態が絵本になっており、小学校低学年が共感しながら読め、自然の営みについて理解できる。
アザラシの成長について解説が書かれている点も評価した。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより

言葉の重みについて考える児童書(よみもの)「ごめんねでてこい」

ポイント
  • 全ページイラスト付きで低学年でも読み易い(児童書)
  • 自分の体験と重なる部分がある
  • 言葉の重みについて考えることができる
  • 大人の読み聞かせで16分程度

「ごめんね」と伝えたいのに、言えないときってありませんか?

家を工事する間、一緒に住むことになったおばあちゃん。
おばあちゃんの焼くクッキー、おばあちゃんと遊ぶかくれんぼ、どれも楽しいことばかり。

でも、「すぐに宿題をしなさい」「おやつのあとはすぐに歯を磨きなさい」など、いつもの生活との違いに少しずつもやもやしてしまいます。そして、あることをきっかけに

「おばあちゃんなんて、きらい!」

と言ってしまいます。
本当は大好きなのに、つい言ってしまった言葉。本当は「ごめんね」と言いたいのになかなか出てこない一言。
後半は、読んでいて苦しく、思わず涙がこぼれそうになりました。

感情的な言葉(きらいなど)は咄嗟にでてしまうのに、絶対に取り消すことができない。対照的に、謝罪の言葉は簡単にはでてこない。
言葉の重みについても考え、自分の発する一言一言について真剣に向き合わなければ、と考えさせられました。

誰にでも経験があるであろう「ごめんねでてこい」。
自分の体験と重ね合わせ、過去を振り返り、今後に生かしたいお話です。

【小1息子の感想】

実は、このお話は息子は読みませんでした。

理由は
「なんだか悲しそうだから。」

表紙の女の子のうつむいた表情と、タイトル名、そして1年生にとっては分厚い見た目から、息子は読みたがりませんでした。
読まず嫌いということもありますが、誰にだって本の好みはありますね。
「読みたくないな」という時は、無理強いせずに、その本をパスすることも大切です。そのうち、読みたくなる時もくるので、温かく見守ってあげましょう。

【選定理由】
日常生活でありがちな、主人公の素直になれない気持ちに共感できそう。「ごめんね」という気持ちが、いろいろな生活場面に発展して考えられる。
1年生でも2年生でも読める文章量も選定理由。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより

人を見かけで判断していませんか?「おちびさんじゃないよ」

ポイント
  • 文字が比較的少なめで読み易い(絵本)
  • 見た目で判断することについて考える
  • 嫌なことをきちんと「イヤ」だと伝える勇気を知る
  • 大人の読み聞かせで6分程度

人を見かけで判断していませんか?

体が大きい・小さい、男・女など、世の中には「見た目」で判断してしまうことが多くあります。
この絵本の主人公「テン」は体が小さいということで、なにもできない小さな子供扱いをされてしまいます。

しかし、他人からの決めつけを跳ね返すようにたくましく物事に取り組むテンの姿はとてもカッコよく、次第に惹きつけられていきました。

また、お友達を助ける優しさや、嫌なことを「イヤだ」と伝える勇敢な様子に、息子は驚いたようです。
大人でもなかなかマネできない行動に拍手を送りたい、爽快なストーリーです。

【小1息子の感想】

・小さいのに勇気があって驚いた、カッコいい
・僕のクラスにも、似たようなお友達がいる
・お友達が困っていたら助けてあげたい

【選定理由】
体が小さいということを前向きにとらえている。主人公の行動力や勇気、大切なことが言えるところに共感してほしい。
ストーリーに沿って主人公の成長と実体験を重ね合わせて読むことができる。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより

まるで工場見学!「どうやってできるの? チョコレート」

ポイント
  • 写真が大きく、本を読み慣れていない子にも読み易い(写真絵本)
  • チョコレートが身近な素材であり、工場見学のような楽しさがある
  • 新しい発見、知識を得る喜びがある
  • 大人の読み聞かせで6分弱程度

普段何気なく食べているチョコレートができるまでを一から解説した写真絵本。

みんなが大好きなチョコレートの原料はなにか、また、どのように作られているか知っていますか?

まずは、原料であるカカオの実の等身大の写真に驚かされるはずです。こぶりなラグビーボールくらいのサイズをしているのですね!

中はどうなっているの?更にしかけをめくると、カカオの実をパカっと割った姿が。トロトロで白い綿のようなものに包まれた中にあるものが、「カカオまめ」だそうです。

続いては、日本への輸出、日本でのチョコレートの製造工程が細かく写真と文字で示されています。チョコレートを甘く滑らかにする工程は、なんと3日!!!少しずつ時間をかけて、チョコレートがとろとろに変化する様子は、だんだんとお腹が空いてきました。

【小1息子の感想】

・カカオの実が大きくて驚いた
・カカオ豆を干すのはどうやっているのだろう?
・工場見学をしているみたい
・固い豆がトロトロのチョコレートになるのが不思議
・チョコレートをアレンジして食べたい
・お友達にもチョコの秘密を教えたい

【選定理由】
普段食べているチョコレートがどのように作られていくのかが、写真と説明で小学校低学年でもわかりやすい内容になっている。
驚きのある写真も見事で、情報量が小学校低学年にちょうどよい。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより

【課題図書を選ぶなら?】

2024課題図書から選ぶ

課題図書から読書感想文を選ぶなら、息子の場合は「おちびさんじゃないよ」がいいと思いました。

・息子本人が一番気に入った
・学校・友達といった身近なテーマである
・勇気をもらうことができた

偶然見つけた発見、楽しかった思い出、美味しかったお店などは人に伝えたくなりませんか?
読書感想文も同じで、「こんなおもしろい本があったよ、みんなも読んでみて!」という思いを伝える場です。そこに、自分だけのエピソードを盛り込むことで、グッと説得力が増していくのです。

なので、自分に一番身近なテーマの本を選ぶと、みんなに伝わる感想文ができあがります。

詳しい書き方については、こちらの記事で解説しているので、ご覧ください。

過去の課題図書から選ぶ

課題図書から選ぶことを決めても、図書館で課題図書を借りる場合は、貸出期間が通常よりも短かったり予約が多かったりします。

そんな時は、過去の課題図書から選んでみてはいかがでしょうか?

全国学校図書館協議会のホームページでは、過去の課題図書一覧を確認することができます。タイトルを見ていると「これ知ってる!」という本に出会うこともあるでしょう。みなさんのお気に入りが見つかるといいですね!
※過去の課題図書から選定した場合は自由図書になります。

moco
moco

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