【小1息子がリアルに読んだ】推し絵本11 月　神無月・秋の定番・ハマる笑える絵本　７選

わが家の小学１年生の息子は、毎日寝る前に2～３冊の絵本を読むことを習慣にしています。

この「推し絵本」のコーナーでは、そんな小学１年生の息子が読んだ絵本の中から、特に気に入ったものや皆様にぜひオススメしたい絵本を毎月紹介しています。

【11月は神無月】

旧暦の10月をさす「神無月」は、現在の新暦にあてはめると10月下旬から12月上旬となり、2024年は11月1日～11月30日が神無月の期間だそうです。
それにちなんで、神無月に関する絵本を２冊選びました。

旧暦10月。

全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。
他の土地では神様が留守になるので「神無月」といいますが、ここ出雲では「神在月」と呼びます。

全国の神々は旧暦10月11日から17日まで7日間、出雲の地で神事(幽業、かみごと)、すなわち人には予めそれとは知ることのできない人生諸般の事などを神議り(かむはかり)にかけて決められるといわれています。
男女の結びもこのときの神議りであるといいます。

出雲観光ガイドより引用抜粋

１.良い行いは神様が見ています「カミさま全員集合！」

神話と現代がミックスしているところが魅力的

旧暦の10月、オオクニヌシノミコトの呼びかけで、全国の八百万の神々が出雲に大集合するというお話です。

出雲へ向かう道中のことです。
神々は馬や雲、舟に乗っている古風な姿もあれば、現代的な風景の中で、ビルが立ち並ぶ横断歩道を渡ったり、なんとバイクに乗せてもらう神様も！そのギャップに驚きました。

神話というと、昔の田舎の風景を思い浮かべがちですが、この絵本では街並みに溶け込んだ神々の姿が描かれていて、きっと2024年のいまも神様たちが大集合しているのだろうなと感じさせてくれました。

息子は「神様って見えるの？」と不思議そうに読んでいました。

２.オニのお父ちゃん、こんどは出雲へ出張！？「オニのサラリーマン　しゅっちょうはつらいよ」

サラリーマンのとうちゃんがあくせく働く様子が魅力的な絵本

主人公は地獄勤めの「オニガワラ・ケン」。
年に一度、神さんが集まる”ぜんこく神さまサミット″への出張を命ぜられて出雲へと出発します！

スーツケースを持って飛行機に乗る姿（もちろんエコノミー！）は、まさに現代のサラリーマンそのもの。

でも、ちょっと違うのは、サラリーマンなのに金棒を持っていたり、水筒がひょうたんだったり、飛行機がヤマタノオロチだったりするところ。
人間とは少し違う様子を探すのも楽しいですね。

さて、出雲での仕事は、会場警備。
全国から集まる自由気ままな神様たちを無事に誘導できるのでしょうか？

【秋の定番】

こどもたちの大好きなまつぼっくり・どんぐりに関する豆知識がわかる絵本を２冊ご紹介。

２冊とも写真ではなく、リアルだけれど、ふんわりと優しいタッチのイラストで描かれているため、とても親しみやすいと感じました。

３.知ってる？まつぼっくりのひみつ「びっくりまつぼっくり」

まつぼっくり拾いを通して、観察する力が養われる絵本

公園などで見かけると、ついつい拾いたくなるまつぼっくり。
上からよく見ると、まるで花びらのような形をしているんですね。

そのまつぼっくりからひらひらと落ちてくる羽のようなものは、一体何でしょう？（巻末に答えがあります）

次に見つけたのは、雨上がりに小さくなったまつぼっくり。
乾くとどうなるのでしょうか？

ちょっとした疑問から、新しい発見へと繋がる楽しさを感じられる絵本です。

４.穴のひみつは？「どんぐりころころむし」

どんぐり拾いを通して、観察する力が養われる絵本

まつぼっくりよりも、どんぐりの方が、子どもたちがつい夢中になって拾ってしまうかもしれませんね。

・せっかく見つけた特別な「緑のどんぐり」、でもいつの間にか全部茶色に？
・どんぐりに穴が開いているのはどうしてかな？
・どんぐりの中に何か入っているよ？

じっくりと観察することで、普段は気づかない小さな発見ができることに気づく絵本です。

また、「ころん」「ぽとん」といったリズムの良い言葉の響きも、心地よく楽しめる1冊です。

【ハマる！笑える！絵本】

最後はやっぱり笑える絵本。
おもしろいお話は何年経っても色褪せません。
今月もしっかり笑える３冊をご紹介します。

５.こんなかあちゃんいる！？「せんたくかあちゃん」

豪快さに思わず笑ってしまう、スッキリ爽快な絵本

洗濯が大の大の大好きなかあちゃん。
カーテンやシーツはもちろん、なんと子どもや動物までもごしごしと豪快に洗ってしまいます！

庭の木から木へ物干し縄を渡して、ぶら下げる様子は見ているだけで楽しく、なんだか爽快な気分に（笑）

ところが、そこへおへそを狙った雷様がやってきます。
えっ、おへそを取られてしまうの？
びっくりしながらもページをめくると……さて、ここからがせんたくかあちゃんの腕の見せどころ！
どんな笑い話に変わるのか、わくわくしながら楽しめる一冊です（笑）

６.謎のどろぼう現る！！！「パンどろぼう」

「どろぼう」なのに、憎めないキャラクターが人気の秘密

まず、表紙からして見た目がとてもユニーク！
だって、食パンから手や足が生えているんですもん。まるで目出し帽をかぶったような食パンの正体は、一体誰なのでしょう？

柴田ケイコさんの作品は、メリハリがしっかりしていてとてもイイです！
ある時はババーンとカッコよく登場し、またある時は、めっちゃ変なゲッソリした表情を見せて、思わずクスッと笑ってしまいます。

さぁ、パンが大好きなパンどろぼうのお手並みを拝見！
パンどろぼうのかくれみの術にも注目してくださいね！

７.日本むかしばなし「さるじぞう」

ほんわかしてユーモアな昔話

ある日、サルたちはおじいさんをお地蔵さまだと思い込み、次々とお供え物を持ってきてくれました。
それを聞いた「となりのじいさん」も、お地蔵さまのようにふりをしてみますが…。

「働き者のおじいさん」と、「となりのじいさん」が登場する、典型的な日本昔話のパターンですが、この話では「となりのおじいさん」が嫌な人ではないところがイイです。

だって、おならをしてしまうんですもん！
おならをしてしまった「となりのおじいさん」はどうなってしまうのでしょうか？

「えっさ　ほいさ！」
「♪さるのしりはぬらしても　じぞうのしりはぬらすなよ♪」
といったリズムの良い響きや、おさるのニコニコした表情もとっても可愛いです。

日本昔話の中でも、おならが登場する絵本は人気が強いですよね！ユーモアと温かさがあふれる一冊です。

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