
「みんなはどのくらい本を読んでいるの?」
「せっかくだから、いつもと違う絵本に出会いたい」
絵本や本は世の中に山の様にあり、とても楽しい世界です。
ですが、逆に選択肢が多すぎて絞り切れない方も多いのではないでしょうか。

この記事は、小学2年生のぼくが実際に楽しんだ「推し絵本」を紹介します。
参考にしてもらえると嬉しいよ!

「読書週間・読書推進月間」をきっかけに広がる「読む楽しさ・書く楽しさ」から日常生活まで、子どもたちの知的好奇心を刺激するテーマをバランス良く選びました。
【知っていますか?秋の読書推進月間】

10月27日~11月9日は「読書週間」
10月25日~ 11月23日は「秋の読書推進月間」です。
期間中、出版社や書店は、本の魅力を伝えるイベントを各地で開いています。
毎年秋に読書推進週間があっても、これまでは業界として一致団結して取り組んでいる状況ではありませんでした。
そんななかで2018年に「本の日」を制定して業界全体での取り組みが始まり、今年(2022年)は初めて「読書週間」(読書推進運動協議会主催・10月27日~11月9日)と11月1日の「本の日」の推進活動を包括する期間として、「秋の読書推進月間」がつくられました。
日経BOOK PLUSより引用抜粋
2025年10月28日の読売新聞では、今年5月の1か月間に、本(教科書、学習参考書、漫画、雑誌やふろくを除く)を1冊も読まなかった子供の割合(不読率)と同じ期間にこどもが読んだ本の平均冊数を以下の様に伝えています。
| 不読率 | 読んだ本の平均冊数(前年比) | |
|---|---|---|
| 小学生 | 9.6% (4年連続増加) | 12.1冊 (1.7冊減) |
| 中学生 | 24.2% (2年連続増加) | 3.9冊 (0.2冊減) |
| 高校生 | 55.7% (2年連続増加) | 1.4冊 (0.3冊減) |
本を読まない子どもが増えるとともに、全体的に読書量も減っていますね。
楽しいと思える本に出会い、読む楽しさを知ると世界が広がります。
AIやインターネットが発達した「今」だからこそ、検索などを活用して自分にあった本探しをしてみてはいかがでしょうか?
当ブログの記事も、ぜひ参考にしてくださいね!

ぼくは、毎日約3冊読んでいるよ。
自分で読むときもあるけれど、寝る前に読み聞かせをしてもらうと、安心して眠れるんだ。
【読書の秋におすすめ】
「読書週間・秋の読書推進月間」に、どんな絵本を読もうかとわくわくしますね!
ここでは「読む楽しさ・書く楽しさ」が伝わるお話を2冊選びました。
1.「うっかり書房」
本好きの「夢」が詰まった、あたたかい一冊。
主人公は、本が大好きなワオキツネザルのワオくん。
ワオくんが「うっかり」本を集めすぎてしまったせいで、なんと家がかたむきそうに!
本を減らそうとしますが、どれも大切な本ばかりで手放すことができません。
そこでワオくんが考えた最高の方法は「自分で本屋さんを開く」こと!
さぁ、どんなお客様がやってくるでしょうか?
お友達のアドバイスも取り入れた、ワオくんの本屋さんは眺めているだけでもワクワクする造りで、実際にあれば「行ってみたい!」と思うような本屋さんです。
更に、店長さんとして本選びのお手伝いをするうちに生まれたアイディアが、とっても素敵で胸がときめきました。
「ぼくもこんな素敵な書店を開いてみたい」と息子も目を輝かせて読みました。

最後に最大の「うっかり」をしちゃうところも面白い!

うっかり書房の内装が、以前訪れた「こども本の森」に少し似ています。
「こども本の森」が気になる方は、コチラの記事をご覧ください。
2.「としょかんねずみ」
誰でも作家になれる!
自分でも本を作ってみたくなるお話。
図書館に住むねずみのサムは、夜中にこっそり本を読むのが大好き。
サムのあたまの中には空想の世界でいっぱいでした。
「そうだ!自分でも本を書いてみよう!」
早速書き上げた本をそっと本棚に押し込みます。
さて、この本はどうなるのでしょうか?
図書館に住んでいるなんて、とってもうらやましい!
それだけでもワクワクするのに、そこに見たこともない絵本が置いてあったら、手に取ってみたくなりますね。
サムが書いた本はどんどん人気になりますが、サムがいったい誰なのかはみんなは知りません。
正体を知っている息子はニヤニヤしながら読み進めました。
「本を読む楽しさ」が「自分で物語を創る楽しさ」へとつながっていく過程が描かれている点がとても魅力的なお話。
自由にのびのびと本を作る楽しさを教えてくれる1冊でした。

途中、作者がバレてしまうのではないかとドキドキはらはらしたよ。
【秋をもっと楽しもう】

秋は葉っぱも色づき、落ち葉を集めるのが楽しい季節。
普通の葉っぱが特別になる魔法の1冊をご紹介します。
3.「いつでも君のそばにいる」
小さな葉っぱに込められた、あたたかな世界。
葉っぱ切り絵アーティストのリトさんは、自身のADHDによる偏った集中力やこだわりを前向きに生かすために、独学で制作をスタートしました。
毎日のようにSNSに投稿される作品が注目されています。
SNSをチェックしていると、ふとした時にタイムラインに流れてくるリトさんの作品。
SNSはこどもに見せないけれど、「写真集ならこどもと一緒に楽しめる」と思い、この本を選びました。
切り絵は、必ずどこかと繋がっていなくてはいけないので、図案から慎重に作成されているんだなと思うと唸る作品ばかりです。
作品につけられてタイトルも魅力的で、日常の一コマが切り取られている様子が浮かび上がってきました。
動物が寄り添う姿はとても愛らしく、自然と笑顔になれる作品集です。
【学校や日常生活】
日本でついに女性首相が誕生し、「選挙」にはとても注目が集まりました。
私たちの生活を支える大切な選挙に、子供の頃から親しめるような絵本を1冊選んでいます。
他にも、忙しく送る日常生活におすすめの絵本を2冊ご紹介します。
4.「コドモの大学③ せんきょにいこう!」
選挙は、自分たちの将来を決める大切なチャンス!
妖怪の世界に迷い込んでしまったユメちゃん。
そこでは、ちょうど村長さんを選ぶ選挙が行われていました。
「人間と仲良くしたくない候補者」と
「仲良くしたい候補者」
さぁ、どっちを選びますか?
著者はアナウンサーで有名な有働由美子さん。
自分の将来を決めるチャンスである「1票」を手放してはいけない、というメッセージが伝わってきました。
「知らないから」「わからないから」という理由で投票しないのは、とてももったいないことです。
まずは候補者を知り、政治に関心を持つことが大事だなと感じました。
学校では、多数決はあっても「選挙」という方法で人を選ぶことはなく、選挙に対してピンと来ていなかった息子ですが、この絵本を読んで「選挙」を身近な事例として感じられたようです。
5.「がっこうにまにあわない」
気迫に押される!
主人公が猛ダッシュする理由とは?
きょうは、8時までに学校へ行かなきゃいけないのに、まさかの朝寝坊!
こんな時に限って、なんだか周りの様子がおかしい。
ワニがいる水たまり、ぐにゃぐにゃの歩道橋、開かない踏切…。
間に合う?
間に合わない?
お話は、7時47分から始まり、ページをめくるごとに48分、49分…と1分ずつカウントアップしていく目を引く作り。
急いでいる時に限って、大きな水たまりがあったり、待っても待っても踏切が開かなかったり、トラブルばかり!(この気持ち、めちゃめちゃよくわかる)
ザ・キャビンカンパニーさんらしい大胆なタッチと色遣い、迫力のある構図から、焦りと緊張が猛烈に伝わってきました。
「どうして、そんなに急いでいるんだろう?」と読者の想像力もどんどんふくらみ、最後は「あー、そうだったのかぁ。」という展開に、安心と満足を得られるお話でした。

読後、一気に息を吐きたくなるような緊張感が伝わるお話です。
6.「ぼくのいえ」
「こんな家に住んでみたい!?」がいっぱい詰まった、発想力あふれる絵本
主人公の「ぼく」が考える家は、とにかく自由でユニーク。
すべり台の家、うずまきの家、極めつけは全自動の家!
でも、大変!
全自動の家の鍵をコンドルに取られたよ。
さぁ、一緒にコンドルを見つけにいこう!
大ピンチずかんでお馴染みの鈴木のりたけさんの新作。
「すべり台の家があったら、毎日スリル満点で楽しそう!」」
思いつかないようなヘンテコな家が並ぶ中から、お気に入りの家を息子と探しつつ読みました。
ページのすみずみまで描きこまれた絵にも、迷路・絵探し・ユニークなキャラが満載で、何度読み返しても新しい発見があり、親子で「ここに○○がいる!」と盛り上がりました。
自由な発想と想像力の豊かさを、遊びながら感じられる一冊です。

以上、参考にしていただけると幸いです。
また、ほかにも本を紹介していきますね!

【moco(もこ)】
●9歳差姉弟をもつ、2児の母
●本を読まなかった子供時代から一変!こどもへの読み聞かせをきかっけに、読書にハマる
●絵本の世界観を実生活とリンクさせる子育て実践中
●詳しいプロフィールはこちら
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