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【2025年版】課題図書(小学校低学年)はこれ!小2息子が実際に読んだ感想&選び方のコツ

読書感想文 課題図書 小学校 2年生

夏休みといえば…宿題の定番、読書感想文

「課題図書って何?」
「課題図書を読むのに、どのくらい時間がかかるの?」

こんなお悩みの方に、課題図書の紹介をしていきたいと思います。

今回ご紹介するのは、青少年読書感想文全国コンクールの2025課題図書・小学校低学年(1・2年生)の部です。コンクールによって、課題図書や形式が異なりますのでご注意ください。

小学校2年生の息子の感想も交えながらレビューしていきます。

この記事を書いた人

【moco(もこ)】

●9歳差姉弟をもつ、2児の母
●本を読まなかった子供時代から一変!こどもへの読み聞かせをきかっけに、読書にハマる
●絵本の世界観を実生活とリンクさせる子育て実践中
●詳しいプロフィールはこちら

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【課題図書・小学校低学年の部】

「課題図書って何?」

読書感想文コンクールの主催者が指定した本を読んで書くのが「課題読書」です。

本の専門家の先生方が、新しく出版されたたくさんの本の中から、年齢に合わせて、多くの感動を得られたり新たな知識を得られたりする本を、フィクション、ノンフィクション、外国作品などから選んだものです。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより引用

課題図書は選択肢が少なく、年齢に合わせて選書されているので、本を読み慣れない子にとっては選びやすく特におすすめです。

また、低学年、特に1年生は、まだスラスラと本を読むことができない子もいると思うので、保護者の方が読み聞かせてもいいと思っています。
読み慣れていないと、文字を読むことが目的となってしまい、内容がほとんど入ってきません。

大人にとってはサラッと読める絵本も、こどもにとってはマラソンのように長く感じます。
最後まで読み切ることができなければ、感想文を書くことはできません。

ぜひ、おうちの方には必要なサポートをしてあげてほしいと思います。

moco
moco

読み聞かせ時間も載せているので、必要な方は参考にしてくださいね。

タイトル読み聞かせ作者出版社体裁税込み価格
ライオンのくにのネズミ
(絵本)
5分半さかとく み雪 作中央公論新社32ページ1,760円
ぼくのねこポー
(児童書)
約15分岩瀬成子 作
松成真理子 絵
PHP研究所80ページ1,430円
ともだち
(外国絵本)
約4分弱リンダ・サラ 作
ベンジー・デイヴィス 絵
しらいすみこ 訳
ひさかたチャイルド32ページ1,760円
ワレワレはアマガエル
(写真絵本)
約6分弱
+メモ5分
松橋利光 文・写真アリス館56ページ1,870円
2025課題図書低学年の部

「ライオンのくにのネズミ」絵本

ポイント
  • 「グローバル」や「多様性(ダイバーシティ)」について考えることができる
  • 「学校」という子どもにとって身近な存在が舞台となっている
  • 表情からも感情が読み取りやすい
  • 大人の読み聞かせで5分半程度

ことばの壁を越えて、お互いを理解しあう大切さが伝わる、多様性触れるお話。

ライオンの国に引っ越した主人公の「ネズミ」。
学校では、体の大きなライオンに怯え、ライオン語もわからず不安で孤独な日々を過ごします。

そんな中、戦争のために自分の国に帰ることができない、リスの女の子と仲良くなりました。リスの国では、男女別々の学校へ通い、女の子はあまりスポーツをしないと言います。

異なる背景をもつ動物たちが通う学校で、ネズミはどのように歩み寄り、理解し合っていくのでしょうか?

この絵本の魅力は、表情豊かなイラスト。
ギロリと睨むライオンや、しょんぼりするネズミの目には、言葉以上の感情が込められています。

ことばや文化の違いをこえて心を通わせる。
多様性や共生の大切さ、お互いを理解しあうための一歩を踏み出すお話です。

【小2息子の率直な感想】

この絵本は、息子が一人読みをし、あとで感想を聞きました。

・ライオンの体が大きいからといって、「強い、恐い」と決めつけてはいけない。本当は優しい心を持っていたんだ。
でも、ぼくはドッジボールをするときは相手がみんなライオンに見えるから、(ドッジボールが)苦手なんだ。ぼくは、逃げ回るネズミのようだ。

・リスの国はどうして戦争をしているのか?リスの国では女の子がスポーツをしないことが不思議。戦争はいけないことだし、女の子もスポーツをすればいいと思う。

・言葉の壁を乗り越えるのには勇気がいるけれど、最後は思いが通じてよかった。だから、ぼくはいまECCで英語の勉強をしているんだなと思った。

【選定理由】
柔らかな色使いだがインパクトのある絵、現代のグローバル社会を生きる子どもたちにふさわしい内容で、低学年の児童が友だちとの関わりを考えることができる。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより
moco
moco

・もし、自分が「ネズミ」「ライオン」の立場だったらどうする?

・「クラスに外国人がいる(自分が外国籍)」
「新しい環境に飛び込んだ」など、身近な出来事に置き換えて考えることもポイントです。

「ぼくのねこポー」児童書(よみもの)

ポイント
  • 全ページイラスト付きで低学年でも読み易い(児童書)
  • 気持ちの変化が丁寧に描かれている
  • 身近なことに置き換えて考えることができる
  • 大人の読み聞かせで15分程度

もし、拾ったねこが友達のねこかもしれないとしたら…?
心の揺れを丁寧に描く!

ある日、帰り道で見かけた一匹のねこ。
朝も見たそのねこを、主人公の「ぼく」は連れて帰り、「ポー」という名前をつけて育て始めました。

ところが、転校してきたクラスメイトが「引っ越した日の夜に、ねこがいなくなったんだ」と話し始めます。

主人公のぼくは胸がどきどきし始めました。
同時に、それを聞いていた息子も「あ!もしかして!」と何かに気づいたように声を挙げました。

その転校生と話をするたびに、猫のことが気になる「ぼく」。
薄々気づき始める心と、猫を手放したくない心の揺れが、読んでいてハラハラとしました。

猫への愛情と、正しさとの狭間で葛藤する様子が丁寧に描かれていてます。

共感する部分と正義感から疑問に感じる部分があると思いますが、少しずつ気持ちを整理しながら心の成長を感じ取ることができる作品です。

【小2息子の率直な感想】

この児童書は全て読み聞かせをしました。

・ネコの名前を考えるのが楽しそうだし、とてもかわいかった。だからこそ、自分のネコが見つからなかったら、とっても心配すると思う。

・主人公は、どうして嘘をついてしまったんだろう?嘘をつくことは良くないと思う。読んでいてハラハラした。ハラハラする物語はちょっと苦手。

・本当の飼い主が見つかってよかった。勇気を出して本当のことを言うことはかっこいい。

【選定理由】
主人公の心の葛藤が良く描かれており、猫を飼っていなくても自分ごとのように想像して読める文章がすばらしい。主人公の選択が、生き方として読者に光を与えてくれる。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより
moco
moco

・もし、自分の大事な物をなくしてしまったら?
・道で拾った物が友達の物とわかったら?
・ペットを飼っている人は、かわいがっている様子も盛り込むと、より伝わる感想文になります。

「ともだち」外国絵本

ポイント
  • 文字が比較的少なめで読み易い(絵本)
  • 新しい友達を受け入れる、複雑な気持ちの変化を考える
  • クラス替えなど、身近な場面で起こりやすい事例
  • 大人の読み聞かせで4分弱

「2人」と「3人」の間で揺れる心。

「ぼくとエト」はとっても仲良し。
ダンボール箱を船やロケットに見立てて、海賊や宇宙飛行士になりきって、毎日が冒険の日々!

「ふたりいっしょ」って、なんて楽しいんだろう!

そう思っていた、ある日…。
新しく現れた男の子「シュー」。シューとエトはすぐに仲良くなりましたが、ぼくはなんだか仲間外れになったような気が…。

誰だって、仲のよい友だちに「新しい友だち」ができたとき、不安な気持ちになるもの。

この「さびしくて、モヤモヤした気持ち」とどう関わっていけばいいのか。
ダンボール遊びを通じて、3人の関係の変化を追っていきます。

リアルな感情の描写に共感する場面も多く、複雑な感情にそっと寄り添ってくれるお話です。

【小2息子の率直な感想】

この絵本は全て読み聞かせをし、3回読みました。

・ダンボール遊びがとても楽しそうで、すぐにお話に引き込まれた。ぼくだって、こんな遊びなら仲間に入りたいと思う。

・ぼくは「エト」の立場になったことがある。新しいお友達と仲良くなって、いままで仲良くしていたお友達の方が離れてしまったんだ。とても悲しかった。
はじめからみんなで遊べばいいのに、最初に壁を作ってしまった気がする。

・仲良くなるきっかけは、自分が話しかけることだと思う。最後はみんなで遊べてよかった。ぼくも今はみんなで仲良くしている

【選定理由】
友だち関係という、子どもにとって身近なテーマで、自分に置き換えて読める。シンプルだが、登場人物の世界の広がる様子が伝わる絵で、読者がわくわくする。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより
moco
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特に、女の子はクラス替えでグループが変化しやすく友達関係が複雑です。
自分だけが違うクラスになったり、習い事が違ったり、身近な場面で、このようなケースはありませんか?

「ワレワレはアマガエル」写真絵本

ポイント
  • 写真・文字が大きく、本を読み慣れていない子にも読み易い(写真絵本)
  • 自然界の貴重な「一瞬」を写真として切り取っている
  • 新しい発見、知識を得る喜びがある
  • 大人の読み聞かせで本文が6分弱程度、加えて「かえるメモ」が5分程度。

かわいさの中に、生きることの厳しさや自然のリアルがつまった一冊

「カエル」と聞いて、どんな姿を思い浮かべますか?
ぎょろっとした目に、大きな口、緑の肌…、私たちの「The カエル」のイメージ、それがこの写真絵本に登場する「アマガエル」です。

この絵本では、春の産卵から始まり、オタマジャクシの成長、そして秋から冬眠までの一年の暮らしが、アマガエルの視点でユーモラスに語られています。

吹き出しや擬音が豊富で、小さな子どもでも楽しく読める構成。
ところどころに登場する「かえるメモ」には、思わず「へえ!」と言いたくなる豆知識もぎっしり詰まっていて、まるで楽しい図鑑のような絵本でした。

特に見どころは、リアルな「一瞬」をとらえた写真の数々。

例えば…

・おしりから卵を産む瞬間
・オタマジャクシがエサを食べる瞬間
・鳥(アオサギ)に捕まる瞬間

命が生まれ、育ち、そして時に失われる

ユーモアのある語り口とは裏腹に、生きるために食べ、食べられ、必死に生きる様子がリアルな写真で映し出されています。

【小2息子の率直な感想】

この写真絵本は、本文や吹き出しは息子が音読、「かえるメモ」は私が読み聞かせをし、一緒に楽しみながら読みました。

・生き物が好きだけど、本物のアマガエルは見たことがない。個体によって体の色や模様が違い、葉っぱのようにも見えることを発見した。他にも知らないことばかりで驚いた。

・アマガエルがおしゃべりしているみたいで楽しく読めた。

・オタマジャクシにはたくさん兄弟がいて、楽しそう。でも、オタマジャクシの兄弟が食べられるのはとてもかわいそう。

カエルが自動販売機に貼りついている姿に驚いた。今度会いに行きたくなった。

【選定理由】
写真が鮮やかで素晴らしく、さまざまなアングルの写真に立体感があって、飛び出してくるような迫力がある。ページのデザインも効果的で、内容も科学的。親子で楽しむことも期待できる。

青少年読書感想文全国コンクールホームページより
moco
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写真絵本は少し感想を書きにくいかと思いますが、
①「初めて知ったこと、おどろいたこと」
②「調べてみたいこと、好奇心がわいたこと」
こういった点を中心にまとめるといいですね!

テレビでもおなじみの齋藤孝先生が監修する「ブンブンどりむ」という小学生向け作文通信教育講座があります。

こちらは、読書感想文にぴったりの2か月お試しキャンペーンも実施中。この夏、一気に実力をつけたい方にオススメです。

【課題図書を選ぶなら?】

2025課題図書から選ぶ

自分に一番身近なテーマの本を選ぶことが一番のコツ。

自分だけのエピソードを盛り込むことで、グッと説得力が増して、みんなに伝わる感想文ができあがります。

課題図書から読書感想文を選ぶなら、息子の場合は「ともだち」がいいと思いました。

・息子本人が一番気に入った
・学校・友達といった身近なテーマである
同じような体験をしたことがある

偶然見つけた発見、楽しかった思い出、悩んだことなどは人に伝えたくなりませんか?
読書感想文も同じで、「こんなおもしろい本があったよ、みんなも読んでみて!」という思いを伝える場です。

読書感想文の詳しい書き方はコチラの記事をどうぞ

過去の課題図書から選ぶ

課題図書から選ぶことを決めても、図書館で課題図書を借りる場合は、貸出期間が通常よりも短かったり予約が多かったりします。

そんな時は、過去の課題図書から選んでみてはいかがでしょうか?

全国学校図書館協議会のホームページでは、過去の課題図書一覧を確認することができます。タイトルを見ていると「これ知ってる!」という本に出会うこともあるでしょう。みなさんのお気に入りが見つかるといいですね!

※過去の課題図書から選定した場合は自由図書になります。

昨年の課題図書のレビューはコチラ
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