
「今年の夏、暑すぎない?」
…そんな会話が、いつの間にか当たり前になってきました。
地球温暖化という言葉は知っていても、なぜ地球の気温が上がるのか、私たちの暮らしとどうつながっているのか…子どもに説明しようとすると、意外と難しいものです。
そこで今回は、地球温暖化や脱炭素について考えるきっかけになる絵本・児童書を5冊紹介します。
CO₂を数字で見てみる本、生きものの変化から地球温暖化を感じる本、「たった2℃」の意味を考える本、そして一見すると環境問題とは思えない、楽しい物語まで。
「地球温暖化って、なんだろう?」
まずは親子で知るところから、始めてみませんか?

【moco(もこ)】
●9歳差姉弟をもつ、2児の母
●本を読まなかった子供時代から一変!こどもへの読み聞かせをきかっけに、読書にハマる
●絵本の世界観を実生活とリンクさせる子育て実践中
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【そもそも、地球温暖化ってどういうこと?】
地球温暖化とは、地球全体の平均気温が長期的に上昇していくこと。
地球の大気には、二酸化炭素(CO₂)などの「温室効果ガス」が含まれています。
これらは地球から逃げようとする熱を吸収し、地球を適度な温度に保つ役割があります。
ところが、人間の活動によって温室効果ガスが増えすぎると、地球に熱がこもりやすくなります。
【知ってる?パリ協定】
このまま温暖化が進まないように世界各国は「パリ協定」という共通の目標を立て、平均気温の上昇を1.5℃までにおさえようと決めました。

を参考にAIで作成

1.5℃を目指すために、私たちができることはなんでしょうか?
【地球温暖化について知るために読みたい5冊】
ここからは、地球温暖化について段階的に知ることができる絵本や児童書(解説書)を具体的に紹介していきます。
1.「見て、知る、サステナブル はじめての脱炭素」すなだゆか/森川潤
「脱炭素」って、なんだろう?
聞いたことはあるけれど、ちょっぴり難しそう。
そんな「脱炭素」を、子ども向けにわかりやすく解説した入門書です。
フルカラーのイラストや写真、数字やグラフを使いながら、二酸化炭素はどこから出ているのか、それが地球にどんな影響を与えているのかを順を追って紹介しています。
中でも驚いたのが、私たちの「食事」も温室効果ガスと関わっていること。
たとえば牛。
牛のげっぷやおならからは、二酸化炭素よりも温室効果の大きい(なんと25倍!)メタンが排出されるそうです。
牛肉や牛乳を口に入れる機会を少し減らすだけでも、温室効果ガスを削減することができる…普段の暮らしと地球温暖化がつながっていることに気づかされました。
「脱炭素って、どういうこと?」を考える最初の一歩にぴったりの本です。

特設サイトからは、動画や試し読みもご覧いただけますよ。
2.「CO2のりものずかん」三浦太郎
見えないCO2(二酸化炭素)を、数字で比べてみる
CO2は目に見えません。
だから、「車はCO2を出している」と言われても、どのくらい出ているのか、なかなかイメージしにくいものです。
そんな目に見えないCO2を、身近な「乗りもの」を使って比べてみるのがこちらの絵本。
「どの乗りものが、どのくらいCO2を出している?」
数字で見てみると、乗りものによって排出量に違いがあることがわかります。
目に見えないものを、まずは「量」としてとらえる。そこから、CO2と暮らしのつながりが少しずつ見えてきます。
環境問題というと、少し難しく感じてしまうこともありますが、この絵本は身近な乗りものを入り口に、CO2について考えるきっかけをつくってくれる一冊です。

便利な乗り物ほど、たくさんのCO2を排出しているんだね。
歩くのはエコの基本!
3.「ピンクマ ピンクになったシロクマのはなし」柏原佳世子
便利な生活のその先にあるものとは…?
「ピンクのシロクマって、かわいいんじゃない?」
最初はそんなふうに思って読み始めました。
でも、このお話、そんな単純なものではありませんでした。
シロクマがピンクになった、その正体は二酸化炭素。
エアコンや冷蔵庫といった、便利な道具を次々と使い、願いがかなったと思ったのに…。
その先に待っていたのは、思いもよらない体の変化でした。
一度豊かになった生活を、元に戻すのは簡単ではありません。
それでも、どうしたらいいのかをみんなで一生懸命考えてみる。
そんな姿を通して、「便利で豊かな暮らし」と「地球環境」のつながりについて、子どもと一緒に考えるきっかけをくれる一冊です。
4.「たった2℃で…」文キム・ファン 絵チョン・ジンキョン
たった2℃、されど2℃。
2025年の課題図書(中学年)にも選ばれたこちらの絵本は、表紙からも、じわじわと暑さが伝わってくるような一冊です。
「たった2℃」と聞くと、それほど大きな変化には感じないかもしれません。
でも、もし、人間の体温が37℃から2℃上がったら?
体調を大きく崩してしまうことは、想像できますよね。
では、地球の温度が2℃上がったら……?
特に印象に残るのが、魚の話です。
魚は自分で体温を調節できないため、水温の変化は生きる場所そのものを左右します。
住めなくなれば、新しい場所を探して移動しなければなりませんし、餌があるかどうかもわかりません。
人間という一つの生き物の活動が、ほかの生き物たちの暮らす環境にも大きな影響を与えている。
そのことが、強く伝わってくる一冊です。
「2℃」という数字を入り口に、地球で起きていることを自分ごととして考えるきっかけをくれる絵本です。

パリ協定(2℃目標)は、産業革命以前からの気温上昇を2℃より十分に低く抑え、1.5℃に抑える努力を追求することが目標とされています。
5.「365まいにちペンギン」文・ジャン=リュック・フロマンタル 絵・ジョエル・ジョリヴェ 訳・石津ちひろ
「ペンギンと暮らすのも、楽しそう!」と思ったら…
とってもかわいい表紙に惹かれて、読み始めたこちらの絵本。
1月1日の朝、突然届いたのは1羽のペンギン。
次の日も、また1羽。
なぜか毎日、ペンギンが1羽ずつ送られてくるのです。
だんだん増えていくペンギンを数えたり、必要な餌の量を計算したり。
物語の中には、さりげなく算数の問題も入り混じっていて、とってもユーモラス。
ペンギンを1ダースごとに収納したり、ピラミッド型に整頓したりするお父さんの奮闘ぶりには、思わず笑ってしまいます。
読んでいるうちに、家の中をペンギンが歩き回るお茶目な生活もなんだか楽しそうに思えてきて、「ペンギン、飼ってみたい!」と思ってしまい、そのかわいさに、すっかり魅了されました。
ところが、1年間で365羽になったペンギンたちを送り続けていた人物とついに対面することに。
そこで明かされるのは、驚きの真実でした。
環境問題を前面に出した絵本ではありません。
まずは、ペンギンがどんどん増えていくお話として、純粋に楽しめる一冊です。
【5冊を読んで、地球温暖化について考えてみよう】
地球温暖化について知ると、「自分に何ができるんだろう?」と自然と考えるようになります。
でも、最初から大きなことをしなくてもいいのかもしれません。
まずは、知ること。
そして、
「どうしてだろう?」
「自分たちの暮らしと関係があるのかな?」と考えてみること。
絵本や児童書には、難しい問題を子どもの目線まで近づけてくれる力があります。
「地球温暖化って、なんだろう?」
そんな小さな疑問を、親子で話すところから始めてみませんか?

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