
こどもが小学生になると、
「読み聞かせは卒業?」
「絵本や児童書はどんなものがいい?」
と、本選びに悩んでいませんか?

この記事では、小学2年生の息子が、季節や興味に合わせて本当に夢中になっている本を紹介します。

子どもが選ぶ「楽しさ」を重視したラインナップだよ。
10月末からは読書週間(10月27日から11月9日)も始まります!
本記事を読めば、絵本と児童書の架け橋となる一冊が見つかり、お子さんの読書への興味がさらに深まるはずです。
小学校での読み聞かせの参考にもなりますよ。
【おばけ×和】

10月といえば、ハロウィン。
本場アメリカのハロウィンの本は以前紹介しているので、今回は「和」を取り入れたおばけや妖怪のお話を2冊ピックアップしました。
1.【絵本】「おろろん おろろん」
ちょっぴり怖くて、でも可愛い!
ハロウィンに読みたいおばけ絵本
真っ赤な月の夜に行われるおばけのパレード「おろろん」。(百鬼夜行)
お留守番になったこどもたちも参加したくて、こどもだけで「おろろん」を始めますが…
大人の真似をしたいのは、人間もおばけも同じですね。リズムの良いセリフで盛り上がるこどもおばけたち。
さぁ、大人に見つからずに「おろろん」することはできるでしょうか?
石黒亜矢子さんが描くおばけは、迫力があって怖いんだけど、どこか愛嬌があってかわいい。
細かい部分までしっかり描かれているので、眺めるだけでも楽しいです。

この本はひとりで読みました。
2.【児童書】「妖怪捕物帖 ×(バツ)八眷伝篇 肆(し) 最後の眷士と暗黒妖狐」
「かいけつゾロリ」の次はこれ!
妖怪×バトル×友情にハマる
いなりのコン七が、悪者たちを相手に捕物(悪者を捕らえる)で大活躍するストーリー。
八眷伝篇の4作目。
(全シリーズ中20作目)
本作品は、謎の玉に導かれた八人の眷士を日本中で集め、強大な敵に立ち向かっていくお話です。
和風ファンタジーの世界観と妖怪たちの迫力ある描写に一気に引き込まれ、息子はハラハラドキドキしながら、登場人物と一緒に冒険気分で読んでいます。
本作品の魅力はなんといっても、「アクション」。
「文字も挿絵も多い」というスタイルで描かれているため、躍動感あふれる描写もイラストも盛りだくさん。
語彙も豊富で、歴史に関連した名前も登場し、自然と地理や歴史にも興味をもつようになりました。
漢字が難解なので、読み慣れていない子どもには少し難しいかもしれませんが、それが成長につながるので、挑戦する価値ありです!

「かいけつゾロリの次に何読もう?」
「鬼滅の刃が好き」
というお子さんにおすすめです。

難しい言葉や漢字が多いけど、少しずつ読み進めて、半分は自分だけで読めるようになったよ。

からヒントを得て仮装しました
【芸術の秋】
3.【絵本】「くれよんのくろくん」
ありのままの自分に気付ける絵本。
累計141万部(2025年)を売り上げるベストセラー。
カラフルなくれよんたちは、ちょうちょにコスモス、チューリップ…、思い思いに画用紙に素敵な絵を描いていきます。
一方、地味な色のくろくんは出番がなく、さびしい思いをしてしまいます。
そんな時、カラフルなくれよんたちのケンカが始まって…。
「黒ってこんな使い方があったんだ!」
「どの色も欠かせない色だね!」
と、親子で感動を伝えあいました。
お絵描きのワクワク感や「やってみたい!」の気持ちも沸き上がる作品。
また、色の役割や多様性の大切さを自然と理解できるのも、この絵本のすごいところです。

黒を生かした図工の作品

図工でスクラッチアートを体験したタイミングで、この絵本を思い出し読み聞かせました。

絵本と体験がリンクするから、ますますワクワクするね!
親子一緒に読むと、楽しいお話です。
4.【絵本】「ミッフィーとフェルメールさん」
世界的名画が、絵本でふくらむ
ミッフィーと同じオランダで生まれた「フェルメール」さん。
フェルメールさんがどんな人で、どんなことを思いながら絵を描いたのか、ミッフィーと一緒に想像しながら鑑賞する絵本。
夏休みに家族で大塚国際美術館に訪れたことがきっかけで手に取ったこの絵本。
息子も「あ!この絵見た!」と嬉しそうに反応していました。
ミッフィーの感想がとてもシンプルで素直で、「絵画は自由に鑑賞していいんだ」と、美術鑑賞のハードルを下げてくれるお話です。
有名な「真珠の耳飾りの少女」「牛乳をそそぐ女」など12点が紹介されており、美術作品への入り口としてとてもよい1冊です。

世界中の名画が飾られています

の影響で訪問

旅行の思い出を話しながら、親子で読みました。

街でもフェルメールさんの名画をデフォルメしたグッズを見かける機会が増えました。
グッズが気になる方はコチラもどうぞ。
【秋の味覚みーつけた】

少し涼しくなると、「秋らしさ」を感じる絵本を読みたくなりますね。
旬のお話を読むと、季節を肌で感じることができますよ。
5.【絵本】「ほしじいたけ ほしばあたけ」
え?干ししいたけがヒーロー!?
でも、実はヒミツがあって…
きのこ村の外れに住む「ほしじいたけ」と「ほしばあたけ」のふたり。
好きなことは「ひなたぼっこ」
嫌いなことは「水にぬれること」
あるとき、がけから落ちた村のこどもを助けるために「ほしじいたけ」がとった驚きの行動とは…?
このシリーズを初めて読んだ時は、かぴかぴのおじいさんが主人公であることにびっくりしました。
でも、
「まさか、こんな姿になるなんて…」
「きのこがちょっと好きになったよ」
そう、きのこが苦手な息子も、このお話はとても面白かったようです。
いままでにない作品の展開に、きっとみんなきのこが好きになるはずです。

何度も読み聞かせてもらって好きな絵本なので、今回はひとりで読みました。
【秋の夜長に感動の名作を!】

わが家では、寝る前に読み聞かせを習慣としています。
秋の夜長に、少しシリーズで楽しめる作品を読んでみるのはいかがでしょうか?
6.【絵本】「あらしのよるに」
ヤギとオオカミが出会ったら…?
「秘密の友情」の幕開けに息をのむ!
嵐の夜、真っ暗な小屋の中で出会ったヤギとオオカミ。顔も見えず、相手が誰なのかもわからないまま会話を重ねるふたり。
さぁ、このあと2匹はどうなる…?
「食べる側」と「食べられる側」であることに、いつ気づくのか?
バレそうでバレない二人の会話に、ハラハラドキドキしながら読み進めました。
暗闇の描写が見事で、見えない緊張感がじんわり伝わってきました。
これから訪れる二人の友情物語の幕開けです!

文字が多めで、少し暗い雰囲気が怖かったので全部読み聞かせてもらいました。
この絵本は全7巻でシリーズ化されています。
1冊ずつタイトルが違い、ゆるーくお話が繋がっています。
ただ、⑤⑥⑦巻はまとまりがあり、できれば一気読みをおすすめします。
息子は⑥巻の最後から涙が止まらず、⑦巻の完結編を読み終えても悲しさと感動とでしばらく泣き続けました。
心打たれる感動の友情物語です。
ぜひ、涙に溺れてください。

以上、参考にしていただけると幸いです。
また、ほかにも本を紹介していきますね!
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【moco(もこ)】
●9歳差姉弟をもつ、2児の母
●本を読まなかった子供時代から一変!こどもへの読み聞かせをきかっけに、読書にハマる
●絵本の世界観を実生活とリンクさせる子育て実践中
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