
「自由研究、何しよう?」
「自由研究を通して、子どもと一緒に学びたい」
そんなご家庭におすすめの、親子で楽しめる自由研究本を6冊選びました。
身近な材料でできる実験や、日常の疑問を深掘りする学習など、ワクワクしながら取り組める内容ばかりです。
・基本的な実験にアレンジ(比較)を加えることで、自分だけの新しい発見に出逢える本
・実験の根本的な考え方や進め方を学び、「自由研究って楽しい」と思える思考が身につく本
をご紹介します。

【moco(もこ)】
●9歳差姉弟をもつ、2児の母
●本を読まなかった子供時代から一変!こどもへの読み聞かせをきかっけに、読書にハマる
●絵本の世界観を実生活とリンクさせる子育て実践中
●詳しいプロフィールはこちら
【基本を学び、アレンジする自由研究】
1.「うかぶかな?しずむかな?」
水に浮くものと沈むものの違いを考える写真絵本
リズムのよい文章と共に、実験がスタート!
「ねんど こねこね まーんまる うかぶかな?しずむかな?」
「こねこね かたちをかえてみる ふね うかぶかな?しずむかな?」
この写真絵本では、水槽にねんどやおもちゃなどを浮かべる実験の様子がわかりやすい写真で進んでいきます。
・ねんどの形を変える
・重さを比べる
・量を変える
段階を踏んで実験を進めることで、少しずつ浮くものと沈むものの違いを理解でき、とてもわかりやすいと感じました。
最後の解説部分では、
・「青いトマトと赤いトマトの浮き沈みの違い」
・「水を塩水に変える」
など、さらに深く研究するためのヒントも紹介されてます。

かぼちゃが水に浮かぶなんてびっくりだよ!
他の夏野菜も浮かぶかどうか試してみたいね。

こどもは、大人が思いつかないような物を浮かべたがる、発想の天才です。
濡れても乾きやすい夏にピッタリの実験です。
2.「キラキラ自由研究&クラフト 小学生 魔法みたいな実験」
実験・工作・調べ学習の3つのテーマに関して、合計22テーマの自由研究を紹介
まず、かわいい表紙が目を引くのがポイント。
本の中身もキラキラしていて、見ているだけでワクワクするのに、本格的なテーマが22個も紹介されています。
例えば…
・琥珀糖を作ろう
・スライムパレットを作ろう
・ネコの肉球と毛の色の関係調べ(←全く知らない内容でびっくり!)
どの実験も、単に作って終わりではなく、材料を変更しながら「比較してどうなるか?」という点までしっかりと実験しており、深い学びが得られる内容です。
【実験】【調査】の章では、特に研究のまとめの書き方が参考になるので、子どもでも簡単に研究結果をまとめることができます。
「10円玉をきれいにしよう」
酢や醤油、タバスコなどの家庭にある調味料を使って、10円玉をピカピカにする方法が紹介されています。

【左:お酢につける前】
【右:お酢につけた後】

「自由研究どうしよう?」と思ったらこちらの書籍がおすすめです。
実験・工作・調べ学習がバランスよく掲載されていて、お手頃価格です。
ただ、男女問わない内容ですが、見た目は完全に女の子向けです。

「スライムパレットを作ろう」(液体洗濯洗剤を基本材料として、洗濯のりや木工用ボンドなどを組み合わせて、どのような変化が見られるのか)もキラキラしてキレイだったよ。
3.「ふしぎなグミ実験室 作って食べて科学のナゾをおいしく解き明かす」
1冊まるごと「グミ」だらけ。グミを通して科学を楽しく学べる
柔らかいグミ、硬いグミ…。
お店に行くとたくさんの種類が並んでいるグミ。
グミ独特の弾力の決め手は「ゼラチン」ですが、量を変えることで様々な食感を楽しむことができます。
・ゼラチンの量を変えるとどうなる?
・ゼラチンを寒天に置き換えるとどうなる?(粉末が溶ける速さやグミが固まる速さも比較)
・ゼラチンをアガーに置き換えるとどうなる?(粉末の扱いやすさや透明感も比較)
他にも、食紅で色をつけたり、なんと光らせたりと、グミを自由自在に操るワクワクする実験がたくさん紹介されています。
【売っているグミの材料を比較】
お店で売っているグミは、弾力も味も様々。
製品表示を参考に自分なりに配合してみると、自分なりの研究になりますね。



着色料にゼラチンが含まれているだけ…?


アレンジ自由自在。
グミ好きにはたまらない1冊です。夏休みのまとまった時間にもピッタリの実験です。
4.「キッチンラボ 作って食べて おうち実験!」
料理×科学!見て、作って、食べて、実験しよう
上白糖、グラニュー糖、黒糖…。
手作りクッキーを作る際「砂糖の種類」にこだわったことはありますか?砂糖の種類を変えてクッキーを焼いてみると、見た目(焼き色)、割れ方、味などが違った結果になるそうです。
砂糖に焦点を当てた実験だけでも、こんなにもズラリ。
【砂糖を使った実験】
・砂糖の種類でいろいろクッキー
・温度で変身 3色べっこうあめ
・きらきら琥珀糖(時間経過と食感の違い)
・しっかりプリン、なめらかプリン(砂糖の分量の違いによる食感の違い)
・ふっくら&ぎっしり カップケーキ(砂糖の分量によるふくらみの変化)
更に、砂糖以外にも「塩」「酢」「重曹」といった身近な食材を比較することで、新しい発見が生まれるレシピが、なんと28種類も掲載されており、テーマ選びでも迷うほど。
各テーマの最後には、実験内容の理解を深められる丁寧な解説付きです。

普段のクッキングに「科学」の視点を加えると、たちまち自由研究にランクアップ。
楽しみながら科学のなぜ?に出逢える本です。
【思考法を学ぶ、自由研究】
5.「しらべる ちがいのずかん」
じっくり見て!比べて!何が見えてくる?
同じように見えるものでも、よ~く見てみると意外な違いがいっぱい!
この本では、そんな「ちがい」に注目して、写真と解説でわかりやすく紹介しています。
1章「どうちがう?」の以下の2テーマが抜群に面白い!
・ 辛いシシトウと辛くないシシトウの見分け方
・ おいしいミカンは、むきやすい?
スーパーで買ってきたシシトウを並べて、「観察する」「予想する」「食べてみる」。
焼いてみたり、切ってみたり…、この体験をすることで、自然と「見る力」を養うことができます。
ミカンも同様です。
2章以降は、新しい豆知識としても読んでいて楽しい内容でした。

日常の「答えの分からないなぜ?」を自分なりに工夫しながら検討する様子は、まさに自由研究の進め方そのものです。
6.「わらって、考える!イグ・ノーベル賞ずかん」
人々を笑わせ、そして考えさせる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」から研究の考え方やアイディアを学ぶ
「そもそも自由研究ってどんなテーマをすればいいのだろう?」
「何か役に立つことをしなければいけないのか?」
こういった疑問を持つ方に、「研究の面白さ」を伝えてくれる内容です。
ページをめくった1つ目の研究テーマが「いろいろなオタマジャクシを集めてみんなで食べ比べてみた研究」という、なんとも驚きのテーマ。
実験方法もユニークで、8種類のオタマジャクシを実際に嚙んで味を確かめて吐き出すというもの。
実験の結果、「目立つオタマジャクシほどまずい」ことが確認されました。
教科書に載っているような大発見だけが研究ではありません。研究に結び付いたきっかけにストーリー性があるので、読んでいるだけでもとっても興味深い内容でした。
「スパゲッティを曲げた時、なぜ3つ以上に割れてしまうのかを明らかにした研究」
<研究のきっかけ>
ノーベル物理学賞を受賞したファイマン氏は悩んでいた。
ゆでる前のスパゲッティを2等分しようと折り曲げても、なぜか必ず「3つ以上の破片」に分かれてしまうのだ。
ちなみに、こちらの研究は、たとえば橋などの建造物からヒトの細胞内の組織まで、さまざまなものの構造の理解につながる可能性を秘めているという壮大な研究でした。


研究ってすっごく自由で楽しいものなんだね。
面白すぎて、夢中で一気読みしたよ。
【自由研究お役立ちグッズ】
「忙しくて時間がない」方には、市販のキットを使って自由研究を行うのも一つの手です。
学研の自由研究のキットは種類が豊富。
実験用の器具や材料のキットと、実験方法や手順をくわしく紹介したガイドブック、動画、自由研究のまとめ方の実例レポートがついたセット。
観察といえば、憧れの顕微鏡。
興味を持ったものを拡大して観察することで「見る」力を養います。
ナカバヤシの新しい顕微鏡は、スマホで写真も撮れちゃう優れもののようです!

「見える化」するだけで、ワクワク!

以上、参考にしていただけると幸いです。
また、ほかにも本を紹介していきますね!
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